A la Ronde(ア・ラ・ロンド)は、私がイギリスで訪れた中で最も奇妙で、それでいてとてもかわいらしい建物です。
外観、1階の内装、2階の内装のそれぞれがユニークで、外観を見ても内装をイメージできないし、1階を見ただけでは2階の装飾を想像できない、そんな不思議な建物です。
ア・ラ・ロンドへの行き方
A la RondeはDevon(デヴォン州)、Exmouth(エックスマス)近郊にあります。
London Paddington | |
↓ | Great Western Railway |
Exeter St David’s | |
↓ | Great Western Railway |
Exmouth | |
↓ | バス57番 20分 |
A la Ronde |
A la Rondeへは、Exmouthから57番のバスに乗り約20分で行くことができます。
ちなみにLondonからExmouthまでは、約3時間30分かかります。直行の電車はありません。
ア・ラ・ロンデとは
A la Rondeは18世紀の建物で、イタリアのラベンナにあるサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂の影響を受けたそうです。
Jane Parminter(ジェーン・パーミンター)といとこのMary Parminter(メアリー・パーミンター)がヨーロッパ旅行で集めたお土産を飾る為に建てました。
現在はNational Trust(ナショナル・トラスト)が管理しています。
2020年は11月まで休業のようですが、訪問される時はオフィシャルサイトで開館日を確認してください。
入場料 | £10.50 |
開館時間 | 11:00~16:00 |
ア・ラ・ロンデの建物
外観は赤い菱形の窓と緑のサッシがある窓が印象的です。
ライムストーンでできた壁に乗っっている三角形の茶色い屋根、屋根から突き出る何本もの煙突、全てがおとぎの国から移築されたような雰囲気です。
A la Rondeの菱形の窓は、映画「ハリーポッターと死の秘宝」に出てくる貝殻の家(ビル・ウィズリーとフラー・デラクールの新居)を制作する際に影響を与えたと考えられているそうです。
オクタゴン
1階はOctagon(オクタゴン)と呼ばれる八角形の部屋を中心に部屋が配置されています。
一辺を除いてそれぞれの辺にドアがあり、各部屋につながっています。ドアを全て閉めると、どのドアがどの部屋に通じるのかわからなくなってしまいそうです。
各部屋は緑色を基調にした部屋にマホガニーの家具が置かれ、落ち着いた雰囲気になっています。部屋のそこかしこには貝殻が飾られています。
図書室
The Library(図書室)には大きな本棚がありましたが、中央の棚には貝殻が置かれていて、本は左右の棚に収まっていました。
他にも絵画や置物等で各部屋が飾られていますが、中でも羽毛や砂で作った絵は他では見られない珍しいもののように思います。
シェル・ギャラリー
2階がA la Rondeの最大の見所であるThe Shell Gallery(シェル・ギャラリー)です。
National Trust(ナショナル・トラスト)のプロパティの中で、私が一番忘れられないのがA la Rondeであるということの一番の理由が、このThe Shell Galleryです。
2階の壁一面に、貝殻や鳥の羽等が敷き詰められていて、別世界にいるように感じます。
この部屋は、鳥の羽を貼った紙を石膏の壁に貼り付けたり、貝殻はそのまま壁に埋め込まれたりして作られたそうです。
The Shell Galleryから階下を見ると、The Octagonを見下ろせます。
The Shell Galleryは劣化が激しくて今は見学ができませんが、バーチャルツアーで見ることができます。
Explore the shell gallery with this virtual tour(バーチャルツアー)
ア・ラ・ロンドの庭
A la RondeからはRiver Exe(エグゼ川)が見渡せます。
少し勾配のある原っぱを歩くのも気持ちが良いですし、敷地内を1周できる歩道もあります。
緑の中にオベリスクやビーナス像がひっそりと立っていて、歩道を歩けば全てを見られるようになっています。
ア・ラ・ロンドまとめ
A la RondeはLondonから行きにくい地方にあるので、観光名所とは言いがたいです。その分、あの不思議な家を目にした時の感動は忘れられません。
Londonには何度も行った、イギリスの他の地域も見てみたいという旅行者におすすめの場所です。