湖水地方の玄関口とも言えるWindermere(ウィンダミア)と、Bowness-on-Windermere(ボウネス・オン・ウィンダミア)の2つの町を紹介します。湖水地方観光の起点となる町ですが、宿泊だけでなく観光も楽しんでください。
湖と同じ名前の町 ウィンダミア
Windermere(ウィンダミア)は湖水地方南部の町です。
湖水地方に入る電車はWindermereが終着駅となります。
London Euston(ロンドン・ユーストン駅)からWindermere(ウィンダミア駅)まで3時間30分から4時間くらい、Manchester Piccadilly(マンチェスター・ピカデリー駅)からは1時間30分から2時間くらいで到着します。
Windermereの町自体は小さくて、駅から中心部に行くには急な坂道を下ります。
中心部はMain Road(メイン・ロード)とCrescent Road(クレセント・ロード)で簡単に1周できます。
またホテルやB&Bが多いので、ここを起点に湖水地方を巡る人も少なくありません。
重い荷物を持つ旅行者の場合は、駅のあるWindermereが便利だと思います。
ウィンダミア湖の絶景を臨める丘 オレスト・ヘッド
Windermereの北にOrrest Head(オレスト・ヘッド)という丘があります。
ここからWindermere湖を見下ろす美しい風景を見ることができますが、登るのは朝をお薦めします。
Orrest HeadはWindermere湖の東側にあるので逆光にならずに湖を見渡すことができます。
丘と言っても低い山のような感じで、頂上までの簡単なハイキングを楽しめます。
土産物店にポストカードの大きさの地図が売っていたりしますが、ほぼ道なりにまっすぐ行けば迷いません。
Windermere Stationから約30分くらいで登ることができます。
オレスト・ヘッド登り方
Windermere Stationを出ると、車通りの多い幹線道路に出ます。
その道を渡るとThe Windermereというホテルがあり、その脇の道を登ります。
Footpath to Orrest Headというサインがあるので、そのサインに沿って進んでください。
すぐに左にそれる道と真っすぐに行く道がありますが、どちらでもOrrest Headに行くことができます。
左に行くと、林を抜ける道で少しひんやりととして気持ちが良いです。
今回は左に曲がり、しばらく歩くと大きな岩を侵食している大きな木の根が見えます。
途中にはブルーベルの群生にも出会いました。青い絨毯のようでとてもきれいです。
ここで見られるイングリッシュ・ブルーベルはイギリスの固有種ですが、最近は大陸から来たスパニッシュ・ブルーベルとの交配が進み、固有種は少なくなってきているそうです。
イングリッシュ・ブルーベルの方がどちらかというとチューブのような形をしていて細長いのが特徴です。
スパニッシュ・ブルーベルは少し太めの鐘形です。
道なりに丘を登ると目の前が開け、遺跡のようなkissing gate(キッシング・ゲート)という簡単な門があります。
kissing gateはその名の通り、半円の枠に挟まれた扉が枠のあちらとこちらに当たる動きがキスをしているようだということでその名がついているそうです。
家畜は通れず人間は通過できる便利な門で、イギリスではよく見かけます。
頂上は360度のパノラマビューが広がっています。
本当に素晴らしい景色で言葉を尽くせません。
遠くはBlackpool(ブラックプール)まで見渡すことができるそうです。
ベンチでサンドイッチとか食べたかったです。
朝食前に登ったのでお腹がすきました。
ボウネス・オン・ウィンダミアは急な坂の町
Bowness-on-Windermere(ボウネス・オン・ウィンダミア)はWindermereから歩いて20分くらいの所にあるWindermere湖畔の町です。
Windermere StationからStagecoach(ステージコーチ)のバス、6番、599番、755番、508番で8分程度で行くことができます。
湖と町をつなぐ道はかなり急な坂で歩くのが大変ですが、お店やレストランが林立していてショッピングに便利です。
ウィンダミア湖クルーズの発着地 ボウネス・ピア
Bownes Pier(ボウネス・ピア)はWindermere Lake Cruises(ウィンダミア・レイク・クルーズ)というWindermere湖をクルーズする船の発着地で、ここからWindermere湖畔の様々な場所へ船が出ています。
私はIslands Cruise(アイランド・クルーズ)に参加しました。
料金 | £9.00 |
所要時間 | 1周45分 |
Windermere湖から岸辺の建物を見ると、人形の家が並んでいるようでとてもかわいいです。
ピーター・ラビットの世界にハマる ビアトリクス・ポターの世界アトラクション
The World of Beatrix Potter Attraction(ビアトリクス・ポターの世界)というアトラクションもBowness-on-Windermereにあります。
Beatrix Potterが著したPeter Rabbit(ピーター・ラビット)やその仲間たちのお話を人形で忠実に表現しています。
とてもかわいらしくて子供の頃に読んだお話が思い出されます。
The World of Beatrix Potter Attractionの入口はCrag Brow(クラッグ・ブロウ通り)から少し奥まった所にあるので、少し見つけ辛いかもしれません。
入場料は£8.20で、1時間くらい楽しみました。
マクレガーさんの畑を再現したThe Peter Rabbit Garden(ピーター・ラビット・ガーデン)もあり、ピーターラビットが落とした青い上着と靴で作ったかかしも再現されています。
庭にはラディッシュ、パセリ、レタス等、ピーターラビット読者にはお馴染みの野菜が栽培されています。
庭にはブロンズ製の子供たちの像があります。
3人の子供があひるのジマイマを放つところを表現しています。
周りには他のおはなしに登場した動物たちもいます。
ビアトリクス・ポターゆかりのホテル リンデス・ハウ
Bowness-on-Windermereから少し離れた所にLindeth Howe(リンデス・ハウ)というホテルがあります。
Lindeth HoweはBeatrix Potterが購入し母親を住まわせた場所として知られています。
バスは通っていないので、タクシーか徒歩で行くことになります。
私はBowness-on-Windermereから歩いて行きましたが、30分間歩き続け、かなり遠いうえに急な坂を上らなければならないので、行くならタクシーをお薦めします。
Beatrix PotterはLindeth Howeで「カルアシチミーのおはなし」と「ピグリンブランドのおはなし」の絵を描きました。
Lindeth Howeの廊下にはBeatrix Potterに関する展示があります。家族の写真も飾られており当時が偲ばれます。
私はLindeth Howeに宿泊をしたわけではなく夕食を取りに来ました。
レストランでは宿泊客以外にも夕食やアフタヌーンティーを楽しむことができます。
レストランは1階廊下を通った奥にあります。
まず、バーに通され、そこでお酒を飲みながらメニューを決めます。
お通しにオリーブやトルティーヤチップス等が出され、30分くらいのんびりします。
それからテーブルに通され、バーで注文したメニューを頂きます。
私はスターターにエビの天ぷらみたいなもの、メインにラムのロースト、赤ワインを注文しました。
サービスでトリュフの入ったコロッケのようなものも出てきて、メインを半分くらい食べた所でお腹いっぱいになってしまいました。
Lindeth Howeに着くまでに歩き疲れた上に、すきっ腹にバーでお酒を飲み、メインまでに色々食べすぎたからだと反省しています。
お腹いっぱいで苦しかったですが、味は本当においしくて、必ずもう一度ここで夕食をデザートまで食べたいと思います。
スターターが£9.50、メインが£24.95です。値段は他のレストランより高いですが、美味しさと満足度は格別です。
ウィンダミアとボウネス・オン・ウィンダミアまとめ
WindermereもBowness-on-Windermereも湖水地方に来る旅行者は必ず言っていいほど訪れる町です。
WindermereもBowness-on-Windermereも、旅行の起点として宿泊したり、船に乗って通り過ぎたりすることが多い町ですが、観光や街歩きも楽しい町です。
電車やバスの待ち時間に歩いてみてはいかがでしょうか。