The Mountain Goat Tours(マウンテン・ゴート・ツアーズ)というツアー会社のTen Lakes Spectacular(テン・レイクス・スペクタキュラー)というツアーに参加しました。
1日で10ヶ所の湖を見るという内容で、一人では行くことが難しそうな所にも行くことができます。
ドライバーがガイドも兼ねており、運転しながら見所をわかりやすく説明してくれます。
英語の説明ですが、説明がわからなくても湖水地方の見所を効率よく見て回ることができるのでおすすめです。
この日が私の湖水地方最終日でしたが、ホテルまで迎えに来てくれ、スーツケースもバンに乗せて、そのままツアーに連れて行ってくれます。
帰りは駅で降ろしてくれるので、スーツケースを預ける手間などを考えてもお得でした。
マウンテンゴート・ツアーズの10の湖を巡るツアー行程
上記のGoogle Mapに行程を入れました。
Ambleside(アンブルサイド)からKirkstone Pass(カークストーン・パス)までは丘を登る近道を通りますが、他は大体合っていると思います。
湖水地方北部の見どころを網羅するツアーです。
マウンテンゴートツアーズ10の湖を巡るスペクタクルツアー申込はこちら>>
ウィンダミアとアンブルサイドでツアー参加者が集合!
Windermere(ウィンダミア)で参加者を乗せた後、Amblesideでも参加する人たちを乗せます。
参加者が揃ったところでツアーがスタートします。
私はWindermereに宿泊していたので、宿泊ホテルに迎えに来てもらいました。
WindermereからAmblesideまでにもドライバーさんがガイドをしてくれます。
Windermere湖畔に立つWray Castle(レイ城)もきれいに見えましたよ。
ツアーで最もきつい坂を上ってカークストーン・パスを抜ける
Amblesideから延びる急な坂を上ると、すぐに町を離れて荒涼とした山の間を沿う道を走ります。
ここにはハードウィック種の羊やHighland cattle(ハイランド・キャトル)という毛の長い牛が草を食んでいました。
Kirkstone Pass(カークストーン・パス)で写真を撮影するための時間を少し取ってもらいました。
ここは峡谷に通った道で、ごつごつとした大きな岩が転がっているのが見えたり、荒々しい雰囲気です。
Brothers Water(ブラザーズ・ウォーター)湖の横を過ぎると、Ullswater(アルズウォーター)湖が見えます。
イングランドで最も美しい湖、アルズウォーター湖
Ullswater湖の岸辺の町、Glenridding(グレンリディング)でも下車し、景色を楽しみました。
Ullswaterは湖水地方で2番目に大きな湖で、イングランドで最も美しい湖と言われているそうです。
私たちは乗りませんでしたが、「Steamers(スチーマーズ)」という遊覧船もあります。それに乗ればもっと景色を楽しめただろうなと思います。
2015年にUllswaterの水量が高くなりGlenriddingでも洪水が発生し、道が分断されたり、建物の中まで浸水したと説明を受けました。
今はそのような自然災害があったとは感じられないほど、穏やかな湖でした。
ツアーでもちょっと寄り道、マタデイル・チャーチ
Ullswater湖に沿ってしばらく走りながら車窓の風景を楽しんだ後は、Keswick(ケズウィック)方面に向かいます。
その途中のMatterdale(マタデイル)という小さな村にMatterdale Church(マタデイル・チャーチ)という中世に建てられた小さな教会があります。
運良く今日は開いているから、ということで中を見学しました。
地域の人が祈りをささげる小さな教会ですが、窓にはめ込まれたステンドグラスはCharles Kempe(チャールズ・ケンペ)作だということです。
個人で旅行していると訪れることはないだろうと思う場所に連れて行ってくれるのはツアーの醍醐味だと思います。
4500年前の環状列石、カッスルリッグ・ストーン・サークル
次の目的地はCastlerigg Stone Circle(カッスルリッグ・ストーン・サークル)です。
4500年前に作られたストーン・サークルで誰が何の為に作ったものか、未だにわかっていません。
Stonehenge(ストーンヘンジ)よりも石は小さいですが、石の円の中に入ることができます。
イギリスにはこのようなストーンサークルが点在しており、それらも解明されていないことが多いそうですが、大昔の遺跡をこの手で触れられることにロマンを感じます。
この遺跡はNational Trust(ナショナル・トラスト)が管理しており、無料で入ることができますが、寄付を募っています。
募金箱もスレートで作られており、周りの風景に溶け込んでいます。
National Trustには世界中に会員がいますが、会費や入場料等だけでは管理する全ての歴史的建築物や自然遺産を守ることができません。
無料のプロパティには募金箱が設置されているので、入場料を払う感覚でコインを入れるのが良いと思います。
ツアーのメインイベント、ダーウェントウォーター湖周遊
Castlerigg Stone Circleを後にすると、すぐにKeswickの町に入ります。
昨日も訪れましたが、再びDerwentwater(ダーウェントウォーター)湖の船に乗ります。
今回はどこでも降りずにDerwentwater湖を1周します。
景色が素晴らしいので何度乗っても飽きません。昨日も1周すれば良かったと思いました。
Friars Crag(フライアーズ・クラッグ)からはDerwentwater湖の素晴らしい景色を見ることができます。
登っている人が小さく見えます。低い山なので簡単に登れるそうです。
Fawe Park(ファウェ・パーク)は非公開の私邸なので湖から眺めるほかありません。
昨日Derwentwater湖を訪れた時の記事はこちらをご覧ください。
ツアーの昼食はケズウィックにて
Derwentwater湖から戻ると、昼食の時間です。Keswickで1時間のランチタイムがあり、好きなように過ごせます。
今日は日曜だったので、私はSunday Roast(サンデー・ロースト)を食べました。
バスを停める駐車場の近くにパブがあり、外でも食べられるようにテーブルが並んでいました。
晴れていて暖かいので、当然外でのランチを選び、ビールとローストビーフを注文しました。
Yorkshire Pudding(ヨークシャー・プディング)が大きな皿のようになっていて、お肉と温野菜が乗せられていました。
グレイビーソースもおいしかったです。
ツアーだと楽に登れるアシュネス・ブリッジとサプライズ・ビュー
午後は、Ashness Bridge(アシュネス・ブリッジ)とSurprise View(サプライズ・ビュー)に行きました。
昨日は歩いて山を登りましたが、今回はバンに乗っているので、とても楽でしたし、早く目的地に到着しました。
Ashness Bridgeは車窓から見るだけでしたので、あまりじっくり景色を見ることができませんでしたが、昨日満喫したので気になりません。
徒歩は疲れますが、その分自分が満足するまで景色を見ることができるのが良い所です。
Surprise Viewは下車観光です。崖の端まで行って昨日と同じようにDerwentwaterを眺めます。
ドライバーさんに湖水地方にはLake(湖)が1つしかないと聞き、他の湖はどのような意味があるのかを教えてもらいました。
- lake = 湖 (Bassenthwaite Lake)
- -water = 水の集まる所 (Derwentwater, Ullswater)
- -mere = バイキングの言葉で湖を意味する (Windermere, Grasmere)
- tarn = 人口湖 (Moss Eccles Tarn)
- hows = 川がカーブしている所が本流から離れてできた湖(三日月湖) (Tarn Hows)
湖水地方にはlakeが付く湖がBassenthwaite Lake(バセンスウェイト湖)しかないので、湖水地方には湖(lake)は1つしかないと言われます。
日本語は全て湖と訳されていますので、英語の微妙な言葉の意味の違いがわかると面白いですね。
湖水地方の建物はここの石から造られる!ホニスター・スレート・マイン
Derwentwaterから離れて南へ進み、Borrowdale(ボローデイル)を過ぎて、Honister Slate Mine(ホニスター・スレート・マイン)を訪れました。
湖水地方に多くあるスレートという石の石切り場です。
スレートは横方向にもろく、薄く切った石を家の壁等に使っています。
湖水地方の建物によく使われていて、AmblesideのBridge House(ブリッジ・ハウス)もスレートでできています。
湖だけが見所じゃない!モス・フォース滝
ゴロゴロとしたスレートが転がっているHonister Pass(ホニスター・パス)を抜けると、Buttermere(バタミア)湖に出ます。
荒々しい雰囲気がなくなり、緑豊かでのどかな風景に変わります。
車窓からの眺めだけでも湖水地方の風景は美しいです。
Buttermereを通り過ぎて、Moss Force Waterfall(モス・フォース滝)を見ました。
水が少ないように見えましたが、背の低い草しか生えていない広々とした場所から眺める滝は珍しくてきれいでした。
もっと滝に近寄りたかったですが、駐車場所から離れているので景色と合わせて楽しむのが良いと思います。
スペクタクルツアー最後の目的地、グラスミア
Newlands Valley(ニューランズ・バレー)やLittle Town(リトル・タウン)の村を巡り、バイパスを通って、Grasmere(グラスミア)に戻ります。
本当はNewlands Valleyも散策したかったのですが、車で遠くから眺めるだけになりました。
ワーズワースの墓
GrasmereにはWilliam Wordsworth(ウィリアム・ワーズワース)のお墓があります。
ドライバーさんがSt. Oswald’s Church(セイント・オズワルド教会)にあるお墓まで連れて行ってくれました。
この教会には多くのお墓があり、William Wordsworthの墓も他のお墓と同じような大きさですので、案内がなければ探し回らなければなりませんでした。
ここでWilliamは妻Mary(メアリー)や子供たちとともに埋葬されています。
Wordsworthファンが訪れる有名な場所ですが、私が訪れた時は他に誰もおらず、落ち着いた時間を過ごす事ができました。
グラスミア・ジンジャーブレッド
William Wordsworthのお墓の近くにSara Nelson’s Grasmere Gingerbread(サラ・ネルソンズ・グラスミア・ジンジャーブレッド)があります。
ここでしか買えないジンジャーブレッドのお店で、Grasmereを訪れた観光客は必ず買うというくらい有名で人気があります。
昨日Keswickからの帰りにバスで通った時には行列ができていましたが、今日は観光客が少ないのか並ばずにお店に入ることができました。
店員さんのユニフォームが昔の衣装のようで、小さなお店に合っています。
ショウガが効いている昔ながらのお菓子は6個入りで£3.50で、1パック食べるとお腹いっぱいになりました。
Ten Lakes Spectacular Tourまとめ
GrasmereからAmbleside、そしてWindermereに戻ります。
それぞれのホテルまで送ってもらえますが、私はWindermere駅で降りました。
ドライバーさんはガイドとしてもわかりやすく親切な方でした。
車を降りる時、他の海外の人たちがチップを渡していたので、私もそれに倣いましたが、チップを渡す価値のあるツアーだったと思います。
Ten Lakes Spectacular Tourで見たのは、以下の10の湖です。
- Windermere
- Brothers Water
- Ullswater
- Derwentwater
- Bassenthwaite Lake
- Buttermere
- Crummock Water
- Thirlmere
- Grasmere
- Rydal Water
盛りだくさんのツアーでしたが、全く駆け足という感じはなく、見たい所はほとんど見ることができたし、ゆったりと楽しめたと思います。
湖水地方の湖の部分だけでなく、山の部分も多く紹介しているツアーなので、個人では行き辛い所も行くことができて、とてもお薦めです。
次に湖水地方を訪れる時もまたMountain Goatのツアーに申し込みたいと思います。
マウンテンゴートツアーズ10の湖を巡るスペクタクルツアー申込はこちら>>
湖水地方観光には以下の電子書籍もおすすめです。見どころやホテル、グルメまで網羅されているのでぜひお読みください。
↓関連記事はこちら↓